Big Thunder! Mountain!
「これを名古屋の標準だと思われちゃうと困るんですよね(笑)」
よしだの「喫茶・マウンテン」体験記です。
11月26日、J1リーグ最終節開催日――――――。
AM 11:55、名古屋駅に到着。
本当なら、東海道本線でチンタラチンタラ行くつもりだったのだが、寝坊のため急きょ新幹線で行くことに。
ほどなくして、会社の後輩・すかぱぁ(名古屋人)と合流。しばしお互いのチームのダメさ加減や中西引退について話していると、やがて1台のワゴンがやってきて我々を呼ぶ。
この方が「喫茶・マウンテン」への水先案内人・DJ☆Hさん(名古屋人)であった。
車は3人を乗せ、一路山頂を目指して名古屋の市街地をひた走る。
どうやらDJ☆Hさんもすかぱぁも、昨日の天皇杯1回戦・サガン鳥栖vs岐阜工戦に行っていたらしかった。
す「そーいや昨日、鳥栖のスタンドにジャングラがいましたよ」
ぴく〜ん。
よ「あぁ、多分オレ、その人たち知ってるわ・・・・・・・・・」
D「思わず聞いたんですよ、『これ何匹目のジャングラですか?』って。そしたら、『いや、これイルカなんですよ!』って言われちゃいまして」
2人とも、水黒のタオルマフラーだの「みんなでJ1」ビブスだのを着せられたジャングラのあられもない姿に、しばし絶句していたと言う。
やがて、車は市街地から細い道へと入っていく。勾配のキツイ坂を登っていくワゴン。
D「今、だいたい8合目あたりですねぇ」
心なしか、だんだんと道が険しくなっているような・・・・・・・・・。
それから走ること5分、右手に広がるサボテン畑。ようやく「マウンテン」に到着したらしい。
駐車場に停まっている車を見てみれば、大阪ナンバーやら滋賀ナンバーやら足立ナンバーやら・・・・・・・・。マウンテンの全国区人気を垣間見た気がした。
若干の戦慄を覚えながら、いざ一歩足を踏み入れる。
予想通り、薄暗い店内。
覇気の無いアルバイト店員に、「こちらの席にどーぞ」とよりによって奥の方の席に案内される我々。もはや脱出は不可能だ。
やたら低い椅子に腰を下ろし、メニューを見る。
まぁ、あるわあるわ、ワケの分からんメニューが・・・・・・・・・・マウンテンのメニューを全制覇した日にゃ、それこそ伝説だ。
ふと向こう側を見ると、テーブルの上には食いかけとおぼしきベルマーレカラーのパスタが。抹茶パスタだ。
キャッツ・アイよろしく緑色に光る妖しいスパゲティを目の当たりにして、また戦慄。
そして、いよいよオーダーのお時間。
「えーっと、しるこスパ(すかぱぁ)と、バジルピラフ(DJ☆Hさん)と、あといかすみぞうすいをお願いします。あと、食後にジョッキコーヒーを3つ」
「はい、かしこまりましたぁ。(厨房に向かって)ハイ、いかぞー一丁ぉ!」
いや、「いかぞー」って。略しゃいいってもんじゃねぇだろよ。
それからしばらくして、ししょお。さん(大岩サポ)も合流し、4人パーティーで食材の到着を待つことになった。
待つこと15分。とうとうやってきた魅惑の食材群。
まずは、すかぱぁくんの頼んだしるこスパ(画像は「マウンテンの友」よりかっぱら・・・・・・・拝借)。
うわ、ホントにおしるこの中に麺が・・・・・・・・・・。しかも、ご丁寧にモチまで入っている。3つも。
一口食す。
す「うん・・・・・・・・・・・・・しるこの味しかしない」
とりあえず、モチだけ先にやっつけて、後は行けるところまで行くつもりのようだ。
続いて、DJ☆Hさんの頼んだバジルピラフ(画像無し)。
4人の中で最もマウンテン経験の豊富なDJ☆Hさんは、甘口スパは(未経験のしるこスパを除いて)全部食べたことのあるツワモノなのだとか。
今回は、我々のサポートに回るべく、フツーの(あくまでも「マウンテン」の中で、という但し書きはつくが)食材を頼んだ模様。
と、さっそく落伍者が出た。
すかぱぁ、モチを食い終わってしるこスパを2口食べたところで「飽きた」と一言。見ると、額のあたりから変な汗が・・・・・・・・・・。
オレも食べてみたが、これはちょっと・・・・・・・・・・。
結局、しるこスパとバジルピラフをトレードし、完食を目指す。
そして・・・・・・・・・・・ついに来ました、いかぞーが。
おもむろに目の前に置かれたこれ。
「うわぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
笑う3人、ヘコむオレ。ヘドロかこれは!?
どーすんだよ、トマトまで真っ黒だよ・・・・・・・・・・・・。
しばし逡巡の後、意を決して一口。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フツーだ・・・・・・・・」
食べてみたらなんてことは無い、塩味のぞうすいでした。
ししょお。さんにも食べていただいたが、これは「まだ当たりの方」とのこと。最初の一歩さえ踏み出せば、あとは勢いで何とかなるようである。
口の回りと舌を真っ黒に染めながら、一口一口進んでいく。
しかし、どうしてもだんだんペースが落ちてくる。
スプーンで鍋の底をすくってみた。
「・・・・・・・まだこんだけあんのかよ!」
とにかく、マウンテンのメニューは量もハンパではない。
(しかし、いかぞーでこんだけ大苦戦なんだから、しるこスパなんて・・・・・・・・・・・・・・)と思い、ふと前の鍋を見ると、
なんと!しるこスパがものすごい勢いで減っているではないか!
D「いや、食えるよ。全然食える、これ」
「シンジラレナ〜イ」といった表情を浮かべるすかぱぁであった。
こうして、すかぱぁとししょお。さんはバジルピラフ、DJ☆Hさんがしるこスパ、そしてオレがいかぞーを黙々と食べ進めていき、どうにかこうにか3品の完食に成功した。
「ついに登頂だ!オレたちはやったんだ」
すっかり征服感にひたっていたオレは、「今度来た時はもうちょっと歯ごたえのある相手の方がいいな」などと、いらぬことまで考えていた。
しかし、まさかこの先に落とし穴が待ち構えていようとは・・・・・・・・・・・・・!
お皿と鍋が下げられてからしばらくして、店員がコーヒーが並々と注がれたジョッキを持ってきた。うわさの「ジョッキコーヒー」である。
ただ、「ジョッキ」とは言っても、オレが想像していたそれに比べれば、ずいぶんと小さいものだった。
実際は、中ジョッキよりもうちょっと小さい、そのくらいの大きさ。
「居酒屋の大ジョッキくらいはあるのかな」とのオレの予想は裏切られた。
「じゃ、これだけさっさと飲んじゃって、瑞穂に行くか」
そんなことを考えながら、いかすみで真っ黒になった口の中にコーヒーを流し込んだ。
(・・・・・・・・・・・・・・?)
もう一口、今度は慎重に飲んでみる。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・薬品?)
え、ちょっと、何これ!
これ、コーヒーの他に明らかに何か別のものが混ざってないか!?
何だこれぇ〜・・・・・・・・・・・・・。
(うわ、しかもジョッキじゃん、これ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
ついさっきまでは小さく感じられたジョッキのサイズが、どんどん大きくなっていく気がした。
し「あ、ヘコんでるっ!(笑)」
よ「そりゃヘコみますよぉ・・・・・・・・・・・・・・・・・まさか、こんなところで・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
結局オレはこの化学用アルコール臭いコーヒーを、鼻をつまんで一気に飲み干したのであった。
「山は、降りるときが一番危険だ」とよく言われるが、それは本当であったことをイヤというほど思い知らされた日曜日であった。
瑞穂への車中。
D「いやぁ、機会があったら次も来て下さいよ」
よ「ええっと、そうですね・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、4年に1回くらいは」
終わり。